小林製薬における男性育休と、育休後の子育ての実態をお伝えします。
こんにちは、小林製薬note編集部です。
1月もすっかり半ばになりました。今年は新年早々、胸を痛めるニュースが続いてしまい、亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
2024年1本目のnoteでは、昨年話題になった男性育休について改めて考えてみたいと思います。
「男性育休について発信したらどうか」とアイデアが出たとき、編集部内でとある議論が起きました。世の中的には男性の育休取得率は向上し、小林製薬での数字も悪くない。でも、単に取得率や育休の実態を紹介するだけで良いんだろうか?というのが私たちの正直な思いでした。
実は、小林製薬note編集部は主に働く母で構成されています。そのため、育児は、育休取得後もずっと続いていくものと身をもって実感中です。(本記事執筆中もリアルタイムで子ども二人が同時インフルエンザ発症・・・。)
特に昨今共働きの家庭が増える中で、男女問わずに多くの親が悩み、苦労するであろう育児と仕事の両立に対して、ただ数字を伝えるだけではなく、育休終了後の仕事と家庭を支える制度とその活用実態こそが私たちが伝えたいテーマなのではないかとこの記事を作成することにしました。
これから小林製薬に入社をご検討の方はもちろん、新しく家族が増える方、今後新しいパートナーとの人生を検討される方にも参考になると嬉しいです。
「育休取得のその後」こそ、本当の戦い…!
男性育休の実態
改めてになりますが、2022年4月に育児・介護休業法が改正され、企業には男性が育児休業を取得しやすい環境の整備や、申し出があった社員に対する制度の個別説明義務が求められるようになりました。
これに伴って小林製薬でも、従来から展開していた「仕事と育児・仕事と介護両立支援ガイドブック」等での制度の周知や、「妊娠・出産・育児・介護・キャリア開発支援」の制度等についてChatbotで問い合わせができるシステムの構築等、対象者への情報提供やフォローを積極的に行ってきました。結果、男性の育休取得は伸び続け、2023年度は88.2%になりました。
実際に取得した社員からも
と、家庭においてもその後の業務においてもプラスの要素があったという声も多く集まっています。
このように男性の育休取得が広がり、取得しやすい環境になることはとても理想的なことです。なぜなら、自身の経験を思い返すと、出産後すぐは子どもが生きているのか常に神経を尖らせながら、昼夜を問わない授乳やミルク、おむつ交換等まさに24時間臨戦態勢…!
子どもによる個人差はあるものの、生後1年間は特に目も手も離せない期間が続いていたように感じます。そんな時期にパートナーが育休を取得し、戦力になってくれるのは本当に助かりますよね。
また、父親である男性側からみても、仕事の心配をすることなく、母親と一緒に家事育児を経験しながら、我が子の成長を間近で感じられることはかけがえのないものではないでしょうか。
育児は家族がチームとなって行っていくもの。だからこそ、今後も男性育休がもっとスタンダードになり、取得対象者はもちろん、それを支える周囲のメンバーや、組織全体へのサポートを会社が積極的に行っていく必要があります。
そして、何よりも復職後に家庭を支援する各種制度こそ、育児と仕事を両立するうえで重要です。ここから、私たちが実際に直面した復職後のリアルと、活用した制度をお伝えします。
復職後のリアル、そして助かった制度はこちら!
保育園送迎という新たなタスク
復職後、生活の中に加わる大きなタスク。それが保育園の送迎です。保育園の預かり時間と通勤の兼ね合いから、両親のいずれかが時短勤務を余儀なくされるケースも少なくありません。
小林製薬では、小学校3年生まで利用できる時短勤務の制度に加えて、フレックス勤務制度を設けており、多くの社員が日々の保育園送迎に活用しています。
実体験として、フレックス制度は子どもや自身の体調が怪しい時に週末を待たずに早めに病院を受診できたりと、業務と家庭の調整に非常に有効的に活用しています。
体調不良による急なお迎え要請
保育園に通い出すと、集団生活による風邪や各種ウイルスに子どもたちは日々さらされます。朝、元気に登園したのに、午後には園から急なお迎え要請が…なんてことも、ザラにあります。
そんなときには、電話を切ったその瞬間から、我が子の容態を心配しつつ、その後のスケジュール確認、パートナーとの連携、調整・・・と頭の中はフル回転。
子どものケアを最優先したい気持ちはありつつも、どうしても外せない・外したくない業務があるのも事実です。そんなときに、必要に応じて一度退社したあと、在宅勤務ができる制度もあります。(もちろん、使用を強制されることはありません!)
また、時間単位有給休暇の制度に加え、先ほどのフレックス勤務制度を活用することもできます。
子どもの体調と業務の調整次第で、時間単位有給休暇、フレックス、自宅勤務と柔軟に選択、対応できる体制になっています。
集団生活に慣れたあとも、インフルエンザやケガ、時には入院など、心配の種はつきません。
その度に休んで看病するのですが、有給休暇がどんどん減っていき、自分が病気やケガをしたらどうしようという不安がつきまとうことも多いのではないでしょうか。
そのため小林製薬では、子の看護休暇制度を複数設けています。また、業務との両立策として、通常の週2回の在宅勤務制度に加え、緊急時在宅勤務制度も設けており、状況に応じて活用できます。
子の看護休暇は半日単位で取得できるため、各家庭のパートナーの状況次第ではありますが、午前午後で夫婦それぞれ半日有給をとって交代で看病に当たることもできるため、子どもがいながら業務なんて絶対にできない年齢の長期戦の時には非常に助かった制度です。
他にはこんな制度も用意されています!
産休・育休中のスキルアップや、早期の復職を支援するために下記のような制度も用意されています。
全ての仲間にとって、充実したワークライフバランスを!
子育ては長期にわたるもの。そしてそれは家庭の状況や仕事の状況によって、大変さがちがうのはもちろん、子どもの状況や個性によっても十人十色で異なるものです。だからこそ、自身の業務やキャリアとの両立は、多くの親にとっての課題だと思います。
編集部員自身としては、在宅勤務やフレックス勤務がなかった時代とそれらの制度導入後それぞれで育休から復職した経験があり、制度導入後は自身の働きやすさ、子どもへ無理をさせることが減ったなという実感があります。
さまざまなバックボーンを持った社員を支える環境づくりを。
そして、もう一つお伝えしたいのが、子の看護休暇は対象の子どものいる社員のみですが、介護を対象とした同様の制度があったり、不妊治療を含む通院休暇制度もあること。そしてフレックスや緊急時在宅勤務制度、時間単位有給休暇など、原則全ての社員が対象である制度となっていることです。
小林製薬はダイバーシティに関する基本方針で、年齢や性別、国籍などの様々なバックボーンや視点を持った社員の存在が、新市場を創造する製品開発には欠かせないものと考えています。
多様な視点で物事を見ることができる組織になれば、様々なお客さまのニーズを理解した製品開発や広告も可能になると考えており、それが行動規範の1つである「社員一人ひとりが主役」にも表れています。
お互いを尊重し合い、一人ひとりの能力を向上させることが個人の成長だけでなく会社の成長につながると考えています。
育児や介護といったライフイベントは誰にでも起こり得るもの。だからこそ、何かを削ることなく暮らしとキャリアの両立が自然とできるような社会、組織でありたいなと感じずにはいられません。
育児や介護を特別なものとするのではなく、必要な人に必要な支援はしつつ、全ての社員が柔軟に働きやすい環境を小林製薬は目指しています。
だからこそ、共に働く仲間で自然とサポートも生まれるし、制度を活用できるような社内の雰囲気があることをぜひ、知っていただければ幸いです!