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小林製薬note編集部が今年1年、noteをはじめてみて良かったことをお伝えします。

「不安しかないけど、noteやってみたいです。」
「小林製薬公式noteやります!!」

2023年春、自身を奮い立たせるためにも、上司にこう宣言して始まった小林製薬公式noteも、開設から約半年が経ち気づけばすっかり年末に。これを機に2023年小林製薬noteの振り返りを行ってみました。

約半年間とまだまだ短い期間ではありますが、実際にnoteを運用してみると、新たな気づきがたくさんありました。そこで今回は、noteアカウント開設に向けてどんな準備をしたのか、noteを使ってみた感想やメリット、今後やってみたいことを編集部の3名で話してみました!
これからnoteを始めたい方のお役に立てれば幸いです。ぜひ、最後までご覧ください。

編集部プロフィール

網盛
人事部所属。昨年まで広報・IR部に長く在籍。2023年より人事部に異動し、採用広報を担当。
渡邊
昨年まで研究所にて、研究推進職に従事。2023年より新設されたCDOユニットDX推進グループに所属。人事や広報などとの連携窓口を担う。
六島
外部ライター。これまで小林製薬の採用ホームページ制作等に携わっていた経験もあり、編集部のメンバーに。主にインタビュー、記事ライティングを担当。

[事前準備編]

noteを選んだ理由、チーム編成のポイント。

 
六島:
noteを始めようと思ったきっかけはなんだったんですか?
 
網盛:
私はこれまで長く広報にいて、メディアやその先にいらっしゃるお客さま、投資家の方に向けた情報発信をしていたんですが、転職市場が活発化していることもあって、これまで当社があまり取り組んでこなかった求職者の方に向けて、小林製薬の魅力を伝えたいという思いがあったんです。そこで、人事への異動を希望し、特にキャリア採用の方に向けた、情報発信の方法を考えていました。

六島:
なるほど!このnoteは最初の記事でも話されてるように、「小林製薬×DX」についても伝えていくことを目的にしましたが、それも何かきっかけがあったんですか?

網盛:
私がちょうど人事に異動してきたタイミングで、CDOの石戸さんが入社してこられたりと、小林製薬がDXに本格的に取り組みだしたタイミングとも重なったこともnoteを始めようと思った大きなきっかけの一つだったんです。「デジタル人材」の方々にとって、小林製薬は転職先としては未知の存在。“働く場所”として、小林製薬を知っていただくことも急務となりました。
こうして、小林製薬で働く仲間の思いやストーリー、働く場所として小林製薬を伝えることを目的に、複数の媒体を検討していく中で、noteの世界観に加え、検索にかかりやすいところや操作性など、これなら求職者の方に情報が届けやすいんじゃないかとnoteを選択したんです。
 
六島:
いろんな要因が重なってnoteを始められたんですね。最初の記事公開は6月ですが、いつ頃から準備なさっていたんですか?
 
網盛:
準備を始めたのは、2月頃ですね。公式noteで全社に関わることなので、そこから社長にもプレゼンして、本格始動したのが4月です。まずは体制づくりが重要だと思っていたので、広報やCDOユニットのDX推進グループに声をかけて、編集に協力してくれるメンバーを集めました。その頃に六島さんにもお声かけしましたよね。
 
六島:
そうでしたね!渡邊さんもその頃に参加されたんですよね。
 
渡邊:
はい。私は、ずっと研究系の仕事をしていて、1月にDX推進グループにきたばかりだったんです。社外への情報発信はもちろん経験がなかったですし、DXの仕事もまだ始めたばかりで役に立てるのかと最初は不安でした。
 
網盛:
noteで記事を発信し続けていくためには、色んな視点や情報が必要になると思っていたので、記事制作の経験のある人だけでなく新しい視点を持った方や、人事や広報の知らない領域の情報を持った方に入って欲しかったんです。そういった意味でも渡邊さんに入っていただいて、本当にありがたかったです!
 
渡邊:
私も新鮮なことだらけで、日々学びの連続でしたから編集部に入って本当に良かったです。
 
六島:
人事、広報、DX、そして私のような外部パートナーと多様なメンバーでチームを構成されたんですね。
チーム編成に関して、実際の運用後何か課題を感じられることはありました?
 
網盛:
それぞれの役割を決めていたので、編集フローに関してはそこまで課題感はなかったつもりですが、もっと社内の色んな部署やプロジェクトから幅広く情報が集められる準編集部員のようなメンバーを設けられたらよかったと思いました。でも実際は、ずっと思いはありつつ、今年はそこまで手が回らなかったというのが正直なところですが…そこは来年の課題ですね。

[運用編]

等身大の小林製薬を知ってもらうための記事作成。

六島:
編集部ができて実際に運用するまで、何回か編集会議をしましたよね。
 
網盛:
私は自分の性格上、事前にしっかりと入念に準備をしたいタイプで…石橋を叩いて叩いて、叩き崩れそうになって背中をドツカれて走り出すという慎重なところがあるんです(笑)
なので、初回の編集会議でも「半年分の記事を最初に決めて、しっかりと準備してから進めたい」とお伝えしましたよね。でも、みなさんに現実的ではないとアドバイスをもらって、「大丈夫!やってみよう!」と背中を押してもらって方針を変えました(笑)
noteはスキ等で読者の方の反応を見られますから、最初にきっちりと決めてしまうよりも、主要な年間スケジュールは抑えつつ、どういったものが読まれるのかを検討したり、社内で取り上げたい話題や人もその時ベストだと思うものを都度、決めていく方が良いのではとなりました。なので、初期の段階では編集方針やnoteの役割を主に話し合っていました。
 
渡邊:
特にこだわったのは、「小林製薬らしさ」をどう出すかでしたよね。
 
網盛:
そうそう。小林製薬は良くも悪くも製品のイメージが強いと思うんです。なので、小林製薬で働く仲間の姿や思い、そして今年から注力しているDXに試行錯誤しながら取り組む等身大の小林製薬を知ってもらいたいという思いがありました。
 
六島:
そこで、最初の記事に奥山さんが選ばれたんですね。
 
網盛:
小林製薬といえばやっぱりアイデアだと思っていて。奥山さんは、社内でも有数のアイデアマンですし、小林製薬のパーパスである「見過ごされがちな お困りごとを解決し、人々の可能性を支援する」を体現している方なので、ぴったりだと思って登場してもらいました。そして、何より端から見ると面白いことに対して、真面目に一生懸命に取り組んでいる。これこそ「小林製薬らしさ」だと思うんです。
 
渡邊:
私は今年から奥山さんと一緒に働くことになったのですが、それまではあまり関わりがなくて。異動してからもバタバタで深くお話しする機会がなかったので、取材を通して奥山さんの人となりや考えを知り、見えていなかった奥山さんの魅力と面白さの真髄を知ることができました(笑)
他の記事でもインタビューを通してその人の本音に触れる機会が多々あり、とても良かったです。

六島:
他に印象に残ってたり、個人的に面白かった記事はあります?
 
渡邊:
キャリア座談会は読んでいて面白かったですね。

 網盛:
私もあれはおすすめです!私自身が新卒入社なので、他社を経験されたからこその小林製薬の魅力を知ることができたのは、とても参考になりました。求職者の方に向けてはもちろんですが、ぜひ社員にも読んでほしいと思って、社内告知にも力が入りました。
あとは、ヘルステック開発グループの合田さんの記事は、小林製薬がDXというものをどう活用して、何をやりたいのかをすごく具体的に理解できたので、DX方針の記事とあわせて、ぜひ皆さんに読んでいただきたい記事です。

 渡邊:
あとやっぱり石戸さんの記事も学びが多かったです。同じユニットで働いていると、どうしても業務中心の話になるので、じっくりと考えや思いを改めて知ることができたのはとても良い機会でした。

 網盛:
ちょっと違った視点で印象的だったのは、臭気判定士の北島さんの記事ですね。ほとんどの記事が公開直後に見られている一方で、この記事は公開から1ヶ月後にnoteProにピックアップされて小林製薬note内でぶっちぎりのPV数になっていて、編集部一同、驚きましたね。

渡邊:
タイトルにもある「ニオイ」を突き詰めたというあたりが、「小林製薬らしさ」だと伝わったのかもしれませんね。

六島:
今後もそういった小林製薬ならではの人や魅力をnoteで発信していきたいですね。

[運用後の気づき・noteを使ってみた感想]

noteは思いや考え、人の魅力を伝えることに適したメディア。

六島:
実際に運用を開始して、約半年が経ちましたね。想像していた業務の流れと実際のギャップってありました?
 
網盛:
今の小林製薬noteは、私たち編集部が取材をしてライティングするスタイルをとっているので、広報時代に経験した一般的なリリース制作とフロー的な面ではそこまでギャップはなかったです。
でも広報の取材は、どちらかというと製品の開発背景をブランドマネージャーの立場で紹介してもらうものや、「会社の思い、考え」を対象者の方に話してもらうシーンが多いので、回答がある程度固まっている部分もあります。一方、noteではその人自身の考えや秘めた思いを伝えることが目的なので、全く予想していなかった回答が返ってくるところが新鮮でした。
あとは、文章表現に関しても、リリースだと正しい表現や表記が決まっていたりするのですが、noteではどんなトーンが読みやすいのか、面白いと思ってもらえるかといった正しさだけではない部分が多かったので、それを掴むまでが少し苦労しましたね。
 
渡邊:
やっぱり半年くらい経ってやっと、記事のトーンや1本の記事にどれくらいの工数がかかるのかがわかってきた感じですよね。
 
網盛:
そうですね。やっぱり実際に動き出さないとわからない部分は多かったです。運用開始前にnoteの勉強会なども実施したのですが、イントロ部分で伝える情報やタイトルの付け方、記事のボリューム感といった点は運用しながらどんどん学んでいった部分だと思います。
 
六島:
noteを使ってみていかがでした?まだ半年ではありますが、良かった点や感想はあります?
 
網盛:
noteは肌感、温度感の伝わるメディアだなと感じています。読者の方のリアルな反応も見ることができますし、企業が主語ではなく個人が主語のものの方がその人の思いや考えがリアルに伝わる分、多くの方に読んでいただける印象です。
 
渡邊:
私も、人の温度感が伝わるメディアだなと感じました。媒体ごとに温度感ってあると思うんですが、noteが持つ温度と小林製薬の温度がちょうど良かったというか…
 
六島:
平熱より少し高めの36.8度くらいの温度ですよね(笑)
 
渡邊:
まさしくそれくらい!(笑)
そういう少し熱量の高い情報や人の魅力を発信するのに適したメディアだなと感じました。この半年の記事作成で、社員の温度感を伝える方法はなんとなくですがわかってきたので、今後は私たちnote編集部の人格や温度感も徐々に伝えていきたいという思いが出てきました。
 
網盛:
それは本当に今後やっていきたいですね。
良かった点としては、noteを始めてからキャリア入社してきた方にヒアリングをしたんです。そうしたら、多くの方が記事を読んでくださっていて、かつ「社内の雰囲気がわかった」「働いている人の考え方が知ることができた」と言ってもらえて。まだ記事数も、ヒアリングの数も少ないですが、当初の目的である求職者の方に情報を届けたいという部分は、達成できたかなと思っています。

渡邊:
来年は、もう少しnoteの機能も勉強して、気軽に発信できるようにもなっていきたいですね!
 
網盛:
1年間、お疲れ様でした!来年も良い記事をお届けできるよう頑張りましょうー!